無責任な大言はやめてくれんかなぁ

獣医師法ってご存じですか?っていうよりその前に、自分の書いたことに動物の命がかかっていることを承知で書いてますか?
犬の病気・猫の病気大辞典」というHPの宣伝をみて行ってみた。「ワード検索もできて便利!症状と原因〜治療法まであります。」と自画自賛しているんだから、さぞかしと思いきや・・・
幾つかのHPから拾ってきたのだろうか、おおざっぱな説明と、おおざっぱな薬名、”手術が必要です”ってどういう手術?これで治療法が書いてあるとは云えないだろう。ステロイドや抗ガン剤(具体名なし)が家庭で手にはいるか、大言豪語するなら家庭でできる応急処置だけでも書いておいてくれよ。
まともなHPは必ず、ここはあくまで一般的なものであり、具体的な相談は動物病院へと書いてある。獣医師会のHPでもそう書く。診察せずに診断は不可能であり、犬猫などの特定の動物については診察は獣医師がおこなわなければならないことから、獣医師が個人で責任を持って診察するしか方法がないことは当然の結論だからだ。
ところがここは、会社概要に小さく「病気の個別なご相談はしておりません。」だけ。冷たいねぇ
どうしろって云いたいんだろう
リンク集で動物病院の項目をクリックしても動物病院は一件もでてこない。
「もちろん緊急性を感じたらすぐ病院へ」って赤十字病院にいったって追い出されるだけだよ、動物病院でしょ。
冗談はさておいて、動物病院にいけと書きながら、全国の動物病院の電話番号を載せているHPは幾らでもあるのに、どうして直接そういうHPにリンクしないんだろう。リンク先で改めて捜せよというのか。
緊急という言葉を書きながら、緊急性を感じていないんだろうか。電話帳を持たない飼い主がここにすがる気持ちをどう受け止めようというのか。
ここをみることは、飼い主にとって時間の無駄だと思う。

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毒薬の選択は専門家にご相談を

ホウ酸団子はスーパーでも売っているゴクブリ駆除薬だが、これを食べて中毒を起こすワンコが絶えない。
スプレー式の殺虫剤を台所の床にまいたり、蚊が多いからと、ワンコのいる場所に噴霧する人もいる。
ネズミ駆除薬の多くは、一袋でワンコの命も奪う。

特にホウ酸は劇薬指定も毒薬指定もなく、昔の人は洗眼液として使っていたので気楽に買ってしまう。
「ホウ酸 中毒」で検索してほしい。

例えば福岡県薬剤師会のHP http://www.jp-info.com/fukuyakuqa/qa01/qa01_53.htm
20kg30kgある小児での死亡率が60%である。犬に例えれば秋田やラブラドールレトリバークラスだ。こういう薬は体表面積や体重により危険度が決まる。小型犬だと5倍の濃度になるから・・・
”不可逆的な組織障害を起こし”とある不可逆的という言葉は、治療しても元に戻らない、治らないという意味である。

幸い、自家製でなければ、濃度も低く、プラスチックケースに入っていて、誤食後すぐに飼い主が気付いて動物病院に運ばれるケースが圧倒的で、死亡例には出会っていない。
ゴキブリには、フィプロニルという苦くて犬には毒性の低い駆除薬が販売されている。ココココココ。自然分解しにくいらしく、今後環境問題としてあげられるかもしれないが、ホウ酸に比べれば安心度は桁違いである。

ネズミ駆除剤では、ワルファリン、クマリン、クマテトラリルなどと書かれたものは、ペット・小児のいる家庭では禁忌だと思う。町内会で配ってきても受け取ってはいけない。現在の日本でネズミの害などたかがしれている。命と近所つきあいとどっちが大事かと、隅田という獣医師がが云っていた、文句あるならここに云えと云ってくれていい。
ドーベルマンでも中毒を起こして、血が止まりにくくなった例を経験している。幸いすぐに吐かせたのと拮抗薬があったために死亡には至らなかった。
殺鼠剤としてはシリロシドという薬は催吐作用が強く、齧歯類以外は中毒を起こしにくいという。だから安全とは云いきれないだろうが、ハムスターやウサギなどの飼い主以外はこちらを選ばれたほうがいい。

有機燐剤、カーバメート、ピレスロイドなどは殺虫剤、防虫剤として広く使われている。比較的安全なものもあるが、無害ではないので、濃度と動物の体重で中毒の可能性がでることもある。

このエントリーは、要は何でも獣医師に相談してくれ、ということだ。

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コマーシャル

大阪府では動物愛護週間の9月24日に海遊館でイベントをおこないます。
お時間のあるかたは、天保山登山がてらいってみてください。
時間は14:00〜17:00です。
詳しくは、大阪府内の動物病院にあるパンフレットをご覧いただくか、大阪府の動物愛護畜産課にお問い合わせください。


たまには仕事の話もあげときまっさ
ちなみに私は仕事でいけないと思います

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同業者のblogがでた

blogに新しいエントリーを書こうとして、同業者の須崎先生がblogをだしたというnewsを知る。
私自身は、手作り食を積極的には勧めていない。
そのこにあったフードがあればそれでいいと思いますが、その選択肢として、手作りもあるということで、最近いろいろいい本が出てますよ、図書館で捜してくださいと伝えている。
栄養標準やレシピをみながら、メニューを工夫して毎日食事を作る労力は、絶対しなさいと獣医師が無責任に云えるほど軽くはない。手抜きかもしれないが、安心できるフードがあればそれでいいと思う。
自分一人の食事も、完全な手作りではなく、買ってきた弁当や総菜、冷凍食品に少し手を加えることで済ませる日々である。他人にどの面さげて云えよう。
だから、須崎先生のドライフード販売はすばらしいことだと思うし、その様な柔軟な姿勢に好感を持つ。
さっそくお気に入りに登録した

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チョコレート中毒

冗句ではなく、生命の危険の話です。
チョコレートに含まれる”テオブロミン”は、”キサンチン誘導体”といって、中枢神経や心臓・呼吸器作用のある薬です。
大人の人間で”中毒”を起こすのに必要な量を食べるのは大変ですが
子犬、子猫、フェレット、ハムスターなど体重の軽い動物では中毒量や50%致死量を越えることは簡単です。
動物病院にくる患者はほとんど数日続く下痢・嘔吐ですが、解毒剤はありません。対症療法、輸液などで体から出てゆくのをひたすら待つのみです。
私の職場でも中毒量を軽くオーバーして入院した症例があります。
いつもは、キーワードにリンクを付けますが、今回はご自分で検索してあちこちみていただきたいので、わざとリンクしません。
怪談じゃないけど、観たら2日くらい寝込みそうな恐怖を味わってください。中には死なせてしまった体験談もあります。
小さなお子さんのいるおうち、やたらに可愛がるお父さんのいるおうちでは、目を離す時にはチョコレートをとりあげるくらいの覚悟が必要です。
机の上にも放置しない、ゴミ袋はこまめに始末する。いつも以上に気を配ってください。
万一食べたらすぐにお近くの動物病院に連絡してください。
この時期にはよくあるのでエントリーしました。


PS.人も死に至りますが、そちらは医師・看護士にご相談ください。

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