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歴史公民教科書を読む

茨木中央図書館で展示されていたので、中学歴史公民教科書を読み比べてみた。
歴史を学ぶ意味は大きく2つあって、一番は受験テクニックとしての歴史であるが、これは必要ない人もいるので、教科書には載せられない。もう一つは自己確立の手段としての歴史である。
教科書の前文として、各社いろいろ書いているが、まともなものは扶桑社と清水書院であった。中には、こんな文章しか書けない人間がどの面さげて歴史学者を名乗るのか不思議に思うものもあった。
歴史を学ぶ意義については司馬遼太郎氏の「二十一世紀に生きる君たちへ」や、伊勢雅臣氏のHP国際的日本人養成講座の編集方針がすばらしい。
中学生の自己確立は、精神的・論理的・倫理的なものだけでなく、社会的なものもある。日本人だけが日本の中学校に通うわけではないが、日本社会に生きるということは同じである。上のものを参考に、そのあたりをとらえて欲しい。
内容は、私の学生時代に比べると各社ずいぶん丁寧に書かれている。清水書院は私が学生だった頃に近い、学説のいろいろあるところは省いた、つながりがないエピソードの羅列で、一番ひどい出来であった。まぁテーマをつくって自分で調べようということを全ての教科書でうたっているので、そのためのとっかかりとして言葉を羅列したとみればいいか。担当教諭がその穴を埋めてゆく必要がある。扶桑社は逆にわかりやすく書くのはいいが、まだ確立されていないことまで載せている。歴史とはそんな単純なものではないことを自分で調べてゆけばいい。
義務教育レベルの教育は、将来自分で興味を持ったときに、自分で必要な資料文献にあたることができる力を身につけることが一番大事だと思う。どこぞやらのHPでは教科書が悪くなってきているとがなりたてているが、実際読んでみて私の中学時代に比べると歴史の教科書は全体的に良くなっていると感じた。

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» 教科書問題の訂正 [隅田清次郎残日録]
以前歴史公民教科書を読むというエントリーで、教科書は私の頃と比べて各社良くなって [続きを読む]

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